伝統行事としての「端午の節句」は主に男の子の健やかな成長を願う日。
そのため子どもの頃の私にとっては、どこか少し距離のある行事で、鎧兜や武者人形といった五月人形は、遠くから眺めるだけの存在でした。
けれど大人になってから、その背景にある物語に触れ、深く心惹かれるようになりました。
かつては遠くから眺めるだけだったその世界観を、もっと身近に感じたい。
そんな想いが芽生え、仕立てたのがこの「小さな戦国ヒーロー」です。
形式にとらわれず、今の自分が純粋に格好いいと思える存在を飾る。
そんな自由な端午の節句を、楽しんでいただけたら幸いです。
⚔️ 小さな戦国ヒーロー:うさぎのしんげん
戦国の名将・武田信玄。
武勇と統治の力を備えた理想の武将として語り継がれ、後世の創作で形づくられた「赤い鎧」と「白い毛の兜」の姿は、今もさまざまな作品の中で親しまれているヒーロー像です。
そんな武田信玄の姿を、シルバニアのウサギさんサイズに仕立てました。
甲斐の虎と恐れられた名将も、手のひらに乗る愛らしいサイズに。小さくても威厳を感じさせる配色で、飾ったときの存在感は抜群です。
兜には、信玄公の象徴ともいえる白い毛飾りをふんわりとあしらうことで、勇ましさの中にどこか愛嬌のある仕上がりになっています。
さらに兜の前立ては、ウサギさんの耳のかたちとの調和を大切にして、本来の獅噛ではなく、日輪のようなやわらかな形にアレンジしました。
緑のフェルトを敷いて小物を添えるだけで、ぐっと節句らしい雰囲気になりますので、気軽に飾って楽しんでいただけたら嬉しいです。
⚔️ 小さな戦国ヒーロー:うさぎのけんしん
戦国の名将・上杉謙信。
深い信仰心と義を重んじる姿勢から、精神性の高い武将として語り継がれ、後世の作品では、僧侶を思わせる白い装いのヒーロー像として親しまれてきました。
そうした伝承をもとに作られた上杉謙信像を、シルバニアのウサギさんサイズで再現してみました。
静謐な空気をまとった白い頭巾は、小さなサイズの中でも凛とした存在感を放つ仕上がりに。
ウサギさんが身につけることで、やさしさの中に芯の通った強さを感じさせる姿をお楽しみいただけます。
武田信玄と上杉謙信は、何度も戦ったことで知られるライバル同士です。
それぞれをイメージしたうさぎさんを並べて飾ると、対照的な色合いも相まって、より一層映えて見えます。
上杉謙信が武田信玄に塩を送った逸話に由来するとされる「敵に塩を送る」ということわざは、後世に生まれた美談ともいわれますが、“義を重んじる心”の象徴として、今も心に響くものがありますよね。
そんなエピソードに想いを重ねながら並べていただくと、昔から語り継がれてきた思いや物語の奥行きを、より深く感じていただけるかもしれません。
🌿 端午の節句とヨモギのある暮らし
端午の節句は、古くから薬草で身を清め、無病息災を願う日とされてきました。
ヨモギ入りの草餅を食べる習わしも、その強い生命力を体に取り入れ、季節の変わり目を健やかに乗り越えようとする先人の知恵です。

薬草として親しまれてきたヨモギですが、実は私、大のヨモギ好き。裏庭にひっそりと根付かせて、毎年やわらかな新芽が顔を出すのを楽しみにしています。

自家製のヨモギは、乾燥させてお茶にしたり、茹でて和え物にしたり。ペーストにしてパンや団子に練り込むのもこの時期ならではの贅沢です。
「旬」を暮らしに取り入れ、自分らしく味わう。そんなささやかな季節の喜びを、これからも大切に育んでいけたらと思います。










